時短勤務社員の仕事の仕方について
「時短勤務」
今はほとんど育休明けの女性社員向けの勤務形態ですが、これからは、男性社員も普通に”時短勤務”が選択できるような世の中になっていって欲しいと思っています。
なぜならば、今の男性の働き方はあまりにも選択肢がないから。
パートナーがフルで働き、男性が時短勤務。そんな働き方もいいじゃないかと。
さて、今回はその時短勤務の働き方。最近目にするのが、「時短勤務者は自分がやるべきことを明確にして、そこに集中して成果を上げること」「雑用的な仕事は周囲に振り分けて、成果を上げることに集中しましょう!」というアドバイス。
いやいや、ちょっと待って。そんな考えで仕事されると周りが迷惑するから。
仕事って、濃淡があります。すごく重要な仕事やその人ではないとできない仕事から、そんなに重要じゃないし、誰でもできるけど誰かがやらないと組織が回っていかない仕事までいろいろあります。
その中で、時短社員だけは自分の仕事だけに集中したら組織はどうなるでしょう?時短社員は、自分がやりたくない(進んでやらなくてもいい仕事)は他に人にやってもらうことが許される?
それはおかしいってことに気づかなきゃ。と思うのです。つまり、時短であろうがなかろうが、メイン業務でないけれど誰かがやらなければいけない仕事は平等に分担するし、時短社員であっても免除されるわけではないということ。
そんな仕事の多くは、自分の目標に入っていない。(つまり、きちんとやってもその成果は、評価制度上はどこにも反映されない)しかし、そんな仕事をみんなが分担して行うから組織は円滑に回っていくのです。
だからこそ、そこもしっかりと加味して、時短社員もそうでない社員も組織全員で仕事の分担を考えることが大事。
これから時短社員が増える(男性社員も普通に)ことを考えると、自分の仕事だけに特化している(それが許されている)時短社員の特権的待遇は、多様な働き方にブレーキをかけることになってしまうのです。
時短社員は特別な働き方でも、特権階級でもない。みんなで協力し合うことが大切なのです。