岩野敬一郎のまゆげブログ

仕事のこと 生活のこと いろんなこと

意味を考える

 先週金曜日は3月11日。5年前の3月11日も金曜日

 でした。あの瞬間、そしてあの瞬間から今日までの

  ことは忘れることができません。

 

 働くってどういうことだろう?そして、生きる意味は?

  あの時、仕事を全うするために多くの方が命を失い

  ました。警察、消防、自治体の方、そして、病院や介護

  施設の方々。真っ先に自分が逃げれば助かった命。

 

 でも、自分の役割を全うするために、自分の命を犠牲に

  してでも、多くの方の命を救った人たち。

  自分が選んだことだから?仕事だから?

 

 あれから何度か被災地に足を運びました。

  信じられない想像を超える世界が広がっていました。

  そして考えました。

 

 今、自分に何ができるのか。仕事を通して、何ができる

 のか。と言うことを。

  あの日からそんなことを考えて仕事をしています。

 

 先週は、ご冥福をお祈りしながら、仕事とは何か、

  生きるとは何か、ということを問いかけながら

  過ごしていました。 

やる気、意思の力

先日、パラリンピックのゴールドメダリストの
ドキュメンタリーをやっていました。

脳性マヒで左手左足が思うように動かせず、硬直
してしまうトップスイマーの話です。

彼女の脳には大きな損傷があり、普通に考えると
とてもトップスイマーとして活躍できる状態では
ないとの診断。

しかし彼女は、自らのやる気と意識で脳に新しい
回路を作って、からだをコントロールしていること
がわかったのです。

やる気と意識。ただの精神論に聞こえますが、間違い
なく、自分を変えることができるのですね。

仕事が好きな人と嫌いな人の差は、その意識の差で
あることは経験上感じていましたが、明らかに脳の
機能が違っているようなのです。

仕事に意識が向いている人は、様々なことに気がつき
ます。だから、先手を取って動けるし、仕事の本質も
自然と理解できる。

だから、仕事が面白くなる。だから自然と意識が仕事
に向かい、それが苦にならない。その循環を体感して
いるから、仕事以外のことも好循環で周り始める。

そして、何事も主体的に取り組むことができるし、
その人の周りには人生を楽しんでいる人が集まって
くる。

あなたの周りにはいる人は、人生を楽しんでいますか?

仕事、好きですか?

 研修していると、こんな考えの人が時々います。

 

 「休みの日に仕事のこと考えたくありません」

 「会社全体のことは自分には関係ありません。

 自分の仕事はきちんとやりますから」

 

 なんだか悲しくなってしまいます。

 

 どうして、休みの日に仕事のこと考えたくないの

 だろう?仕事は苦痛?苦役?嫌々やってる?

 

 全体の中の位置づけ、知りたくないの?その仕事

 にどんな意味があって、どんな価値があるのか、

 知らなくてもいいの?

 

 そんな人がいると全体の空気を重く、そして冷たく

 してしまって、前向きな意見をすいこんでしまいます。

 まるでブラックホールのように。

 

 本来仕事って楽しいものだし、考えれば考えるほど、

 あれもしたい、これもしたい。今度はこうやってみよ

 うか!とか自然に浮かび上がってくるもの。

 

 だから、休日はしっかりとらないといけないけれど、

 頭を止めてしまう必要は全然ないはずなのに、強制的

 にシャットダウン。

 

 なんだか寂しい。

 

 仕事なんて自分の捉え方次第で、自由自在に形を変える

 から、”仕事はつまらない”と思うと醜い姿になるけれど、

 ”仕事って楽しい”と思うと、ワクワクする姿に変化する。

 

 「ワークライフバランス」って言葉、本来はそうではない

 はずなのに。

 「ワーク=苦痛」「ライフ=楽しい」こと。

 そのバランスをとりましょう。と、勘違いしている人が

 増えてきていることも問題なのかもしれません。

 

 あなたは、仕事好きですか?

時間の不思議

時間って本当に不思議ですよね。楽しい時間はあっと

 いう間に過ぎてしまうし、辛い時間はすごく長い。

 (年を重ねると驚くほど1年が早くなっていきますけど)

 その不思議な時間。どう使うかによって生き方がずいぶん

 変わっていくような気がします。

 

 その使い方の中でも、「誰と過ごすか」は大切。

 大切な人との時間を大切にすることが一番大切。

 

 でも、大切な人との時間は一瞬のように感じてしまう

 んですよね。残念ですが。

 

 今の自分は過去の自分の時間の使い方によってできて

 いると思います。誰と過ごしたか、何を考え、何をし

 たか(何をしなかったか)

 ということは、未来の自分は今の自分の時間の使い方の

 結果なんですよね。

 

 つまり、今何をするか!ということをきちんと考えて、自分の

 大切な時間を使う意識をしっかり持っておきたいですね。

 

 

 でも、ぼんやりする時間もいいなあって感じたりしています。

最近の若者は、管理職になりたがらない?

またまた最近の若者論の話です。

 

時々聞きますよね。

”最近の若者は管理職になりたがらない、上昇志向が無い”これ、本当でしょうか?

 

様々な会社で若手の研修をやっていているから分かることでもありますが、言っている

人の世界では正しいけれど、全体で見たら間違っている。のではないかと。

 

最近の若者は・・・、と言っている人の会社は、歴史がある成熟企業。その人が入った

頃はまだまだ伸び盛りだったから、上昇志向が強い人が集まっていた。しかし、すでに

成熟産業になってしまった会社(業界)だから、安定志向の若者しか集まらなくなって

しまった。のが現実なのです。

 

今まさに伸び盛りの会社には、上昇志向が強く、早く管理職になって自分のチームを

持ちたい若者が集まってますからね。

 

”最近の若者は管理職になりたがらない、上昇志向が無い”と感じている人。その会社衰

退が始まっているかもしれませんよ。

 

 

働き方の改善

残業に対する各社の取り組み、最近は本当にしっかりしていますね。昔は残業の意識

なく、深夜までの研修なども結構やっていましたが、今はとても難しくなっています。

 

管理職研修をやっていても、部下の労働時間管理は多くの人の悩みどころであること

がわかります。”いかに月間の残業時間を規定内に収めるか”に頭を悩ませている人が

たくさんいます。この方向性は悪い事ではあありません。ただし、前提条件がしっか

りしていれば。

 

残業規制について、こう考えたいのです。働くということは、自分の時間を切り売り

する役務の提供(イヤイヤやらされること)ではなく、積極的やりたいこと(楽しい

こと、ワクワクすること)。だから、油断するともっともっとやりたい、考えたい、

つい没頭してしまう。その状態が続くと体を壊してしまったり、アイディアが枯渇し

てしまうから、しっかり休みない。体と心をリフレッシュしなさいよ!と、残業規制

があると思うのです。

仕事(勤務時間)は本番。だからダラダラせずに集中して取り組む。そして、自己研

鑽の時間をしっかり取る。

 

残業しない=仕事が終わったら、仕事のことは考えない

 

ではなく、

 

残業しない=仕事が終わったら、これからの自分のために自己を高める時間にする

 

ということ。

 

仕事に対する考え方、向き合い方がプラスかマイナスかで、生き方に大きな差が出て

くると思うのです。残業を減らして、これからの自分のための時間を使うことができ

る人は仕事の質も上がりますからね。

 

ワークライフバランスは、会社での勤務時間以外でも、仕事の質を高めることに自分

の時間を進んで使えるかが試される生き方なのです。

”ヒト”という生き物と”リーダー”という役割

”ヒト”という生き物は不思議ですね。

 

マズローの5段階欲求は全く共感できない。というかこの説は間違い。生存のために存在しない生き方が”ヒト”なのです。

 

では、何のために生きるのか。それは、誰かを好きになったら全世界を敵に回してもいい、その人を守りたい、その人と一緒にいたい。と本気で思えるのが”ヒト”なのではないかと。

 

好きな人のためには、自分の命でさえ、惜しげも無く差し出せる。それが”ヒト”たる所以ではないでしょうか。

 

だからベッキーのことは誰も責めることはできないと思うのです。頭ではわかっている。けれどもどうしようもない気持ちになってしまう。それが”ヒト”

もしかしたらベッキーは、初めて誰かを本当にその好きになったのではないかな。

 

そして、リーダーという役割。

 

SMAPのリーダーとしての中居君の苦悩。伝わってきます。自分のことはこれっぽっちも考えずに行動してきたはずなのに、「えっ?何これ?」

たぶん、今リーダーという役割についている人、これまでリーダーという役割を経験したことがある人は、この感覚を味わったことがあるはずです。「えっ?何これ?」

 

これからが、リーダーという役割ではなく、”ヒト”として成長することができるのです。”ヒト”として成長するための過程が、リーダーという役割だから。

 

リーダーという役割を経験しないと、”ヒト”として、未熟なママなのですからね。